砕石投入で砂浜が蘇る

茨城県が初、鹿島灘で成功 [10/08/27]


波による浸食で流失した砂浜を復元させることに、
茨城県が初めて鹿島灘で成功した。



これまでは砂を足しては失われ、また足して、
のいたちごっこだったが、比較的大きな
2・5〜13ミリの砕石を大量に入れたところ、
浸食が止まった。



さらに、砕石の層が濾紙(ろ・し)の役目をして、
波で運ばれてきた細かい砂をこし取り、
堆積(たい・せき)させることも分かった。



細かい砂は波の荒い冬場には洗われてしまうものの、
夏場には30センチほど積もるという。



沖合にはハマグリの稚貝も見つかり、
地元漁協などが調査している。



砂浜が復元したのは、茨城県鹿嶋市の
鹿島港から北に約2キロの海岸。



1970年代まで砂浜だったが、
砂の供給源である利根川などの護岸が整備されたことや、
港ができて潮の流れが変わったことなどから、
流失が激しくなった。



80年代には、護岸の一部が倒れたり、
民家に塩害が及んだりするようになった。



茨城県は、ヘッドランドという突堤を1キロおきに建設。
海流を弱めて砂の移動や流失を抑えようとしたが、
すでに付近の砂浜の多くは失われていた。



今回の試みは2005年度に始まった。
3年がかりで延長1キロの海岸線に
大型トラック1万5千台分に相当する
8万7千立方メートルの砕石を投入した。



その後の調査では、砕石は流失せず、
水深1メートル付近までにとどまっていることが確認された。



砂を足し続ける「養浜(よう・ひん)」が全国で継続。



茨城県も鹿島灘全域で年4億円ほどかけて
砂を投入していたが、効果は一時的だった。



今回の砕石投入にかかった費用は3年間で6億円。
効果が大きかったため、茨城県は砂の投入をやめ、
昨年度から砕石による砂浜復元に取り組んでいる。



河川の開発で砂浜が流失する問題は、
開発の進む海外でも深刻という。


茨城県へは韓国やベトナムからも
視察が相次いでいるそうだ。
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